セルに数式を入力するには、Rangeオブジェクトに数式を文字列として入力します。
エクセルは「=」で始まる文字列は、数式として認識することになっています。
FormulaとValueプロパティ
■ コード内を「Wクリック」で選択できます。
Sub サンプル2535() Range("B2").Value = 30 Range("B3").Value = 20 Range("B4").Formula = "=B2+B3" Range("B6") = Range("B3") Range("B7") = "=B3" Range("B8") = Range("B4").Formula MsgBox Range("B6").Value & vbCrLf & Range("B6").Formula MsgBox Range("B7").Value & vbCrLf & Range("B7").Formula MsgBox Range("B8").Value & vbCrLf & Range("B8").Formula End Sub
上のマクロを実行すると、次のようにデータが入ります。
それぞれのセルに表示される「数式バー」の中を見ると、次のようになっています。
セルB6の内容をMsgBoxに表示すると、Range("B6").Valueは「30」、Range("B6").Formulaも「30」で変わりません。
MsgBox Range("B6").Value & vbCrLf & Range("B6").Formula
セルB7の内容をMsgBoxに表示すると、Range("B7").Valueは「20」、Range("B7").Formulaは「=B3」で数式が入ります。
Valueは値が入り、Formulaは数式が入ります。
Valueは値が入り、Formulaは数式が入ります。
MsgBox Range("B7").Value & vbCrLf & Range("B7").Formula
セルB8の内容をMsgBoxに表示すると、Range("B8").Valueは「50」、Range("B8").Formulaは「=B2+B3」で数式が入ります。
Valueは値が入り、Formulaは数式が入ります。
Valueは値が入り、Formulaは数式が入ります。
MsgBox Range("B8").Value & vbCrLf & Range("B8").Formula
ValueやFormulaの省略
マクロではRangeオブジェクトのValueやFormulaは省略されることが多い。
マクロでは省略されても「=」のときは、数式と判断されます。
マクロではRangeオブジェクトのValueやFormulaは省略されることが多い。
マクロでは省略されても「=」のときは、数式と判断されます。
Formula のA1形式とR1C1形式
次のようなデータがあります。
■ コード内を「Wクリック」で選択できます。
Sub サンプル2540() Range("B2").Formula = "=D4" Range("B3").FormulaR1C1 = "=R6C5" 'Formula を省略した場合 'Range("B5") = "=D4" 'Range("B6") = "=R6C5" End Sub
"=D4"の表示方法を「A1形式」といいます。
Range("B2").Formula = "=D4"
"=R6C5"の表示方法を「R1C1形式」といいます。
「R1C1形式」では絶対値表示になります。「=$E$6」のように表示されます。
「R1C1形式」では絶対値表示になります。「=$E$6」のように表示されます。
Range("B3").FormulaR1C1 = "=R6C5"
●マクロの実行結果
ワークシート関数
■ コード内を「Wクリック」で選択できます。
Sub サンプル2545() Range("D8").Formula = "=SUM(D2:D6)" Range("E8").Formula = "=SUM(E2:E6)" End Sub
SUM関数などを使うことができる。
Range("D8").Formula = "=SUM(D2:D6)"
●マクロの実行結果
Val関数で文字列を数値に変換については次の記事が参考になります。
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以上で「数式の入力方法 Formula」の説明を終わります。