ワークシートとセルをオブジェクトとして指定する方法

ワークシートを指定して、セルに値を代入し、セルを装飾する方法を説明します。

  1. 「Sheet1」のセルA1に1000を代入して、文字の色を赤にする。
  2. 「Sheet2」のセルB1に2345を代入して、文字をイタリック体にして色をマゼンタにする。

ワークシートとセルをオブジェクトとして指定するVBAのコード

  ■ コード内を「Wクリック」で選択できます。

Sub サンプル0055()

    Worksheets("Sheet1").Range("A1") = 1000
    Worksheets("Sheet2").Range("B1") = 2345
  
    With Worksheets("Sheet1").Range("A1")
        .Font.Bold = True
        .Font.ColorIndex = 3
    End With
  
    With Worksheets("Sheet2").Range("B1")
        .Font.Italic = True
        .Font.ColorIndex = 7
    End With
End Sub     

マクロの記述方法

1.デスクトップに作成した「確認用マクロのコピー」を開いて、「Visual Basic」をクリックします。

2.「Visual Basic」の画面で「Module1」を開きます。

3.サンプル0005のコードをコピーして、「Module1のコードウィンドウ」に貼り付けます。

4.マクロを実行すると、Sheet1のセルA1とSheet2のセルB1に値が入力されます。

コードの説明

■ オブジェクトの指定
1.ワークシートをオブジェクトとして、指定するには「Worksheets」プロパティを次のように使います。
Worksheets(“Sheet1”)
とすると、ワークシートをオブジェクトにすることができます。

2.セルを指定する。
Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”)
これで、ワークシート「Sheet1」のセルA1にアクセスできます。

3.セルにデータを入力します。
Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”) = 1000
データを入力するには「=」のあとにデータ値を記述します。

Worksheets(“Sheet2”).Range(“B1”) = 2345
セルB1も同様にデータを入力します。

4.セルを装飾する。
セルのフォントの色やサイズ、スタイルなどの属性を変更するにはFontオブジェクトのプロパティを使います。
Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”).Font.Bold=True
「ワークシートのSheet1のセルA1のフォント」を指定することになります。

5.「Bold」プロパティは、文字を「太字」に設定するということです。
「Bold」プロパティの値は論理値と呼ばれ、「True」と「False」の2つがあります。
Bold=Trueの場合は、文字を太字にするということです。
Bold=Falseの場合は太字にしないということになります。

6.セルの文字色を変更する場合は、FontオブジェクトのColorIndexプロパティを使います。
Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”).Font.ColorIndex=3
ColorIndex=3は「赤」のことです。

●Withステートメント
命令文を記述する場合、同じオブジェクト名がたくさんある時は、「With」ステートメントという便利なものがあります。

「With」ステートメントは、「With」で始まり「End With」で閉じます。

•Withステートメントを使わない記述
Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”).Font.Bold=True
Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”).Font.ColorIndex=3

•Withステートメントを使う記述
With Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”)
  .Font.Bold=True
  .Font.ColorIndex=3
End With

•Sheet2のセルB1に対しても、同様にすることができます。
With Worksheets(“Sheet2”).Range(“B1”)
  .Font.Italic=True
  .Font.ColorIndex=7
End With

•Withステートメントを使うときの注意
Withステートメントを使う場合は、必ず「.」で始まり、1行に1つの処理を記述します。
「.Font.Bold=True .Font.ColorIndex=3」のような記述はエラーになります。

●フォントのサイズを変える方法
文字のフォントのサイズを変える場合は、FontオブジェクトのSizeプロパティを使うことで変更できます。

Sizeプロパティにフォントのサイズを数値(ポイント)で指定します。

次の例は、フォントのサイズを18ポイントにするものです。
Withステートメントでの記述

With Worksheets(“Sheet1”).Range(“A1”)
  .Font.Bold=True
  .Font.ColorIndex=3
  .Font.Size = 18
End With

処理を分岐するマクロについては次の記事が参考になります。
■関連記事■ 処理を分岐するマクロ

以上で「ワークシートとセルをオブジェクトとして指定する方法」の説明を終わります。