マクロを実行すると、セルのデータ、書式、行の高さ、列の幅などが変更される場合があります。
マクロを修正したり、再実行をするときに、元の状態に戻したいときがあります。
変更された設定などを元に戻すための、マクロを作っておくと何かと便利ですから作り方を説明します。
Contents
すべてのセルを元に戻すマクロの記録
マクロの記録で次の操作をします。
マクロの記録までの操作手順
1.Excelのファイルを開きます。
2.「開発タブ」>「マクロの記録」をクリックします。
3.「マクロの記録」のダイアログが開きます。
4.名前を「」とします。
5.「OK」をクリックします。
6.マクロの記録が「開始」されます。
2.「開発タブ」>「マクロの記録」をクリックします。
3.「マクロの記録」のダイアログが開きます。
4.名前を「」とします。
5.「OK」をクリックします。
6.マクロの記録が「開始」されます。
操作手順
1.全部のセルを選択します。
2.「ホームタブ」>「書式」>「セルの書式設定」>「標準」>「OK」をクリック。
3.「ホームタブ」>「書式」>「行の高さ」をクリック。
4.「18.75」>「OK」をクリック。
5.「ホームタブ」>「書式」>「列の幅」をクリック。
6.「8.38」>「OK」をクリック。
7.「Delete」デリートキーを押します。
8.セルA1を選択します。
9.マクロの記録を終了します。
2.「ホームタブ」>「書式」>「セルの書式設定」>「標準」>「OK」をクリック。
3.「ホームタブ」>「書式」>「行の高さ」をクリック。
4.「18.75」>「OK」をクリック。
5.「ホームタブ」>「書式」>「列の幅」をクリック。
6.「8.38」>「OK」をクリック。
7.「Delete」デリートキーを押します。
8.セルA1を選択します。
9.マクロの記録を終了します。
マクロの記録のコードは次のようになります。
Sub 全セルの既定値への復帰() ' ' 全セルの既定値への復帰 Macro ' ' Cells.Select Selection.NumberFormatLocal = "G/標準" Selection.RowHeight = 18.75 Selection.ColumnWidth = 8.38 Selection.ClearContents Range("A1").Select End Sub
VBAのコードで書くと次のようになります。
Sub 全セルの既定値への復VBA() Cells.Select With Selection .NumberFormatLocal = "G/標準" '書式を標準に戻します。 .RowHeight = 18.75 '行の高さを変更します。 .ColumnWidth = 8.38 '列の幅を変更します。 .ClearContents 'データをクリアします。 End With Range("A1").Select End Sub
大きな違いはありません。
共通な「Selection」を「Withステートメント」でまとめました。
マクロの実行結果
次のような、日付と数値の表がある時、書式やデータなどが元に戻ります。
マクロを1行づつ実行すると、次のようになります。
1.日付が標準に戻ります。
2.行の高さが変更されます。
3.列の幅が変更されます。
4.セルのデータがクリアされます。
マクロの保存
「全セルの既定値への復帰」という名前で、保存します。
1.「ファイル」>「名前をつけて保存」>「参照」>デスクトップ
2.「ファイルの種類」>「Excelマクロ有効ブック」
3.「ファイル名」>「全セルの既定値への復帰」
4.「保存」をクリックします。
保存に関しては、次を参照してください。
以上で「セルのデータ、書式を元に戻すマクロ」の説明を終わります。